オバマケアの現在(2014年9月時点) その1
理解不足、勘違いの部分もあるかも知れません。その場合には連絡をいただけるとありがたく存じます。
筆者自身の勉強を兼ねて、昨年10月にオバマケアについてまとめました1)。
素人の勉強ノートにもかかわらず多くの方に来ていただき、本当にありがとうございました。それだけ日本国内でも関心が高いことがよく分かりました。
健康保険申込みのためのシステム障害等2)もあり、出足は不調だったオバマケア。いくつか明るいニュースも聞かれますが、未だに賛成派と反対派の間で綱引きが行われているといった状況でしょうか。
先週末をメインに、いろいろ調べたことをまとめたいと思います。
1. オバマケアの本格施行に伴って、無保険者はどれだけ減ったのか
2. 現在の課題、そして今後の見込みはどうなのか
3. 大統領選挙で政権交代が起こった場合にどうなるのか
2と3の疑問に対してはもう少し調べる必要があり、今回は触れません。
1の疑問に対して、結論から述べると、なんと9月16日に発表された二つの政府機関の統計調査報告が微妙に食い違い、賛成派と反対派が微妙に応酬し合っています。
CDC (The Federal Centers for Disease Control and Prevention)管轄のレポートでは380万人減ったといい、Census Bureau管轄のレポートでは逆に125万人増えたといっているようです。
次回さらに言及しますが、上記情報のソースです。
細かい生データが入手し切れておらず、かなりGuess Workも入っています。まだ誤謬等がありうるのでその点は注意願います。
特に計算とあるところは、穴埋め算のように発表値をもとに計算した数字を入れています。発表値が丸められていたりする関係でちょっと怪しいところはあると自分では考えています。生データが欲しいところです。
(MS Wordからの罫線が崩れ、またWeb上で横長に表示できず、見づらくなっています。
申し訳ございません。上段が2013年時点の無保険者、下段が2014年3月、4月の時点の無保険者に対するデータです。表はいずれ直します。)
先に出たといわれるCDCの速報は詳細な元データは載っていません。
Census Bureauの2013年のものはかなり詳細な数字まで追うことができる一方で、2014年のもととなったと思われる速報はリンクが切れているのか、入手できません。2013年のレポートに記載があるが、私が探し出せていない可能性はありますが。
ただし、Census Bureauの発表を受けて、CDCが(慌てて?)両者の比較表を出しています。これにより、Census Bureauの2014年2-4月のものの一部の数字の裏づけは取れたと判断しています。
何かの参考になれば幸いです。また、誤謬や質問があれば連絡いただければありがたいです。
2) IT技術の観点からこのドタバタを解説しています。面白いと思いました。
米国の医療制度改革 — 「オバマケア2.0」を見据え ... - KDDI総
続編です。
筆者自身の勉強を兼ねて、昨年10月にオバマケアについてまとめました1)。
素人の勉強ノートにもかかわらず多くの方に来ていただき、本当にありがとうございました。それだけ日本国内でも関心が高いことがよく分かりました。
健康保険申込みのためのシステム障害等2)もあり、出足は不調だったオバマケア。いくつか明るいニュースも聞かれますが、未だに賛成派と反対派の間で綱引きが行われているといった状況でしょうか。
先週末をメインに、いろいろ調べたことをまとめたいと思います。
無保険者はどれだけ減ったのか
私の何よりも最大の疑問は次の点です。1. オバマケアの本格施行に伴って、無保険者はどれだけ減ったのか
2. 現在の課題、そして今後の見込みはどうなのか
3. 大統領選挙で政権交代が起こった場合にどうなるのか
2と3の疑問に対してはもう少し調べる必要があり、今回は触れません。
1の疑問に対して、結論から述べると、なんと9月16日に発表された二つの政府機関の統計調査報告が微妙に食い違い、賛成派と反対派が微妙に応酬し合っています。
CDC (The Federal Centers for Disease Control and Prevention)管轄のレポートでは380万人減ったといい、Census Bureau管轄のレポートでは逆に125万人増えたといっているようです。
次回さらに言及しますが、上記情報のソースです。
両者の違いを整理すると
統計の数字は本当に細かく、注意しながら扱わないといけませんが、両者のSurveyの結果を自分なりにまとめたのが次の表です。細かい生データが入手し切れておらず、かなりGuess Workも入っています。まだ誤謬等がありうるのでその点は注意願います。
特に計算とあるところは、穴埋め算のように発表値をもとに計算した数字を入れています。発表値が丸められていたりする関係でちょっと怪しいところはあると自分では考えています。生データが欲しいところです。
(MS Wordからの罫線が崩れ、またWeb上で横長に表示できず、見づらくなっています。
申し訳ございません。上段が2013年時点の無保険者、下段が2014年3月、4月の時点の無保険者に対するデータです。表はいずれ直します。)
2013年
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オバマケア効果
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|||
CDC速報
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米国人口
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無保険者数
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人口比率
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(無保険者の増減)
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NHIS
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計算(44.8M/14.4%)
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計算(41M+3.8M)
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発表値
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発表値
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311,111,111
|
44,800,000
|
14.4%
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||
調査期間(2014/1-2014/3)/サンプル数 27,000
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||||
米国人口
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無保険者数
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人口比率
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3.8M減
|
|
計算(41M/13.1%)
|
発表値
|
発表値
|
||
312,977,099
|
41,000,000
|
13.1%
|
表1 CDCの速報による国全体の無保険者の比較
2013年
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オバマケア効果
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|||
Census Bureau
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米国人口
|
無保険者数
|
人口比率
|
(無保険者の増減)
|
Curr. Population
|
発表値
|
発表値
|
発表値
|
発表値
|
Survey
|
313,395,000
|
41,963,000
|
13.4%
|
|
調査期間(2014/2-2014/4)/サンプル数 68,000
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||||
米国人口
|
無保険者数
|
人口比率
|
1.25M増
|
|
計算(43.213M/13.8%)
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計算(41.963M+1.25M)
|
発表値
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||
313,137,681
|
43,213,000
|
13.8%
|
表2 Census Bureauの速報と2013年データによる国全体の無保険者の比較
先に出たといわれるCDCの速報は詳細な元データは載っていません。
Census Bureauの2013年のものはかなり詳細な数字まで追うことができる一方で、2014年のもととなったと思われる速報はリンクが切れているのか、入手できません。2013年のレポートに記載があるが、私が探し出せていない可能性はありますが。
ただし、Census Bureauの発表を受けて、CDCが(慌てて?)両者の比較表を出しています。これにより、Census Bureauの2014年2-4月のものの一部の数字の裏づけは取れたと判断しています。
何かの参考になれば幸いです。また、誤謬や質問があれば連絡いただければありがたいです。
ご参考
1) オバマケアについて2) IT技術の観点からこのドタバタを解説しています。面白いと思いました。
米国の医療制度改革 — 「オバマケア2.0」を見据え ... - KDDI総
続編です。
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