アメリカで住宅ローンを借りたり、借り替えたりする際のご参考(住宅ローン借替え奮闘記1)

はじめに

住宅ローンの借り換えは大変でした。

基本的にエージェントとのやり取りはママに頑張ってもらったのですが。

私も日常生活や仕事上で使う英語は何とかなりますが、住宅ローンのように金額も大きいと、さすがに直接現地の融資機関(Lender)と英語でやり取りするのは重荷に感じます。

多少マージンがかかりますが、安心料と思い、某日系のファイナンス・エージェントを利用しました。

彼ら自身は融資するLenderではなく、融資機関への申請作業を代行するブローカーです。今回は、住宅購入時に引き続き2回目の利用です。

もちろん特定できるような情報は一切伏せますが、経験と反省点をまとめます。今回のまとめは内容的にも複雑なので、もう少し分かりやすいよう、次回以降ママのマンガでも紹介したいと思います。

皆さんのご参考になれば幸いです。

総合点

結論として、満足度は総合で60点くらいでしょうか。私たちの事前の勉強不足もあるのだろうとは思いますが、十分満足の行く経験ではありませんでした。

日本語でrefinance(借り替え)できると思って利用しましたが、結局Lenderとの仲介役に過ぎず、逆に余計な時間もかかって想定外の利息が発生したり、持ち出しが増えてしまいました。

初回のローン申し込みではブローカー側のミスのために大きなロスが発生して(さすがに直談判して損害をシェアしてもらいましたが、それでもだいぶ損害が出ました)、その後エージェントもいろいろ改善があったはずだという期待はあったのですが・・・

まずは良かった点

最終的には申請が通り、月額・数百ドルの減額です。

日本語での会話力は十分でした。ただし、言葉が通じたからといって意思疎通がうまくいっているかは別の問題ですが。

担当者の対応は日本以上に担当者の資質に依存します。4人目となる最後の担当には丁寧な対応をしていただきました。結局、この方が担当になってやっと申請が通りました。

言葉だけでなく、先方とのやり取りをなるべくメールにも残しました。これによって先方のミスや不手際は明確に残っています。日本時代ならここまではやりませんが、結果的に自衛策となりました。

残念な点、苦労した点

担当者がコロコロ替わり、担当者間では引継ぎも不十分でした。ビックリです。

提出済みの書類の度重なるリクエストは日常茶飯事。当初の希望として申し上げていた内容は最終的には引き継がれていないかったことも多々ありました。(例えば、エスクロー*の口座で積み立てていた年間の不動産税の積み立てが月々の支払いからプールされる仕組み(インバウンド設定)が忘れられて、自分でする申請する必要が生じました(現在進行形))

日系のエージェントとはいえやはりアメリカなので、基本的には日本の担当者のように丁寧、親身にはなってくれません (最後の担当いただいた方を除いて)。基本的に、引継ぎ不足、ミスや遅れなどはみんな人のせい、状況のせいです。私ども夫婦も住宅ローンに疎かったこともあり、初歩的な質問や確認も多かったのでしょうが、かなり上から目線に感じました。

アメリカでは普通のことなのであまり気にしないようにはしましたが。

レンダーによる追加書類の要求が次々に発生し、その度に申請準備の期間が延びでしまいましたた。

ただし、公平を期して書くと

エスクローとして来たアメリカ人に「トータル6週間かかっている」といったら、「長いと2ヶ月かかるのでまだ良い方よ」と言われました。

しかし、実際はトータル9週間かかっているので長いケースだったようです。

ただし我々の場合は日本での不動産と不動産収入があったりと一般的なアメリカ人より複雑な事情はあった点は考慮する必要もあるでしょう。

また、米国では一般的な仕事の進め方だったのかも知れません。結局どこのブローカーに任せても同じだったのかも分かりません。

ただ追加書類の要求が何度も出たり、、担当者間の引継ぎの悪さ、要領の悪さがあって、書類のやり取りでそうとう時間の無駄が発生しました。本来、もっと効率的に進められた可能性は高いでしょうか。

反省点

先方がこのように頼りないのであれば、提出すべき書類一覧、提出した書類一覧、追加リクエストのあった書類とその提出状況をまとめたものを作成して おけばよかったですね。

私も仕事ではそうするのでしょうが、今回のやり取りは直接ではなかったので、この反省記を書きながら思いついた「後知恵」です。

本来、こうしたリストはエージェントから一番先に渡されるべきものだと思いますが、 驚くことに、逐次メールで五月雨式に書類の要求があったようです。

既にママがまとめてくれていて、このリストはどこかで掲載いたします。ふつうはまず、間違いなく必要な書類、そしてその他に必要になりそうな書類の全体像を把握しないといけませんよね。

レンダーによる癖は当然あるでしょうから、ある程度の追加が発生するのは仕方がないでしょう。しかし、先にも書きましたが、標準以外にも提出させられる可能性が高い書類は予め見積もっていていただければこんなにずるずるとはならなかったかも知れません。

日本からの書類がいる場合は、時間がかかることも多く、特に注意が必要です。

私たちの場合には日本にも不動産があります。前回あるいは納税時にも必要な情報は出していますが、今回新たにさらに細かい書類を求められ、取り寄せるまでに時間を要してしまいました。

 

最後に

またrefinanceする機会があるかどうかは分かりませんが、自分たちの反省点としてまとめました。

また、手数料はけっして安くなく、今後は直接、英語でレンダーとやり取りすることも選択の一つとも思うようになりました。その際は、それはまた貴重な体験なので許される範囲でまとめたいと思います。

ただ専門知識がないので、簡単ではないだろうと思います。

最後に担当していただいた方には親身になっていただき、何とか申請を通すことができ、それだけはとても感謝しています!


*エスクローについては、日本にはない仕組みですが、下記を参考にしてください。

エスクロー - Wikipedia


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