アメリカでの銀行口座の注意点

始めに

次回から数回ママのマンガでこちらでの銀行口座で痛い目にあったエピソードをお話したいと思います。

日本とは仕組みが違うので分かりづらいところもあり、また同じようにアメリカで銀行口座を持つ人たちの参考になるよう、まずは我々が経験した範囲での注意点をまとめました。我々の知らない注意点は他にもたくさんあるのでしょうが。

大きく分けると、アメリカ人でも起こり得る一般的な注意点のほかに、アメリカ人でなかったり、住所がアメリカになかったりするためにハマってしまったためのものと両方あるだろうと思います。

我々がハマッたのは次の2点です。

1. アメリカでは一定の金額の残高が残っていない場合に、毎月の手数料が掛かってどんどん目減りしていくものがあります。

2. 口座の出し入れがなかったり、必要な手続きがなされていない場合に自動的に口座が閉じられ、なんと政府が残高を持っていってしまうことがあります。

次のママがまとめてくれたエピソードは、上記の2に相当します。特に我が家の子供向けの口座で痛い目にあった話です。

我々の経験した銀行口座のトラブル

銀行によっても違うのでしょうが、銀行もいろいろな種類の預金を準備してお客さんを誘います。

子供用銀行口座の例

例えばUNION BANK OF Californiaの例ですが、子供用のものとして次のものがあります。

キッス・アカウント(14歳未満)
ティーンズ・アカウント(16歳から18歳まで)
カレッジ・アカウント(18歳を超えて、学生のうち)

キッズとティーンは、残高300ドルを超えていれば、手数料は掛かりません。
それ以下だと、毎月8ドルずつ引かれていきます。

14歳になると、キッズは自動的にティーンズ・アカウントに移行します。
収入のある大人の場合はATMカードにデビット・カード(Debit Card )機能がついていますが、キッズは作れません。

ティーンズはクレジット機能なし、Debit Card機能ありのATMカードが作れます。

カレッジ・アカウントの場合は、残高が減っても手数料は掛かりません。
チェッキング・アカウントにすれば、チェックも作れるし、クレジット機能付きのATMカードもOKです。

注意点はソーシャル・セキュリティ番号を持っているか

昔と違って移民政策が厳しくなり、簡単にはソーシャル・セキュリティ番号が取れなくなっています。
日本からVISAで滞在中で、ソーシャル・セキュリティ・番号を持っていない場合、上記アカウントの住所は全て日本にしなければなりません。

すると、銀行の明細も案内も日本の住所に送られてしまうことになります。これが曲者でした。

ティーンズ・アカウントは、18歳になると一般のアカウントかカレッジに移行させなければなりませんが、その連絡は日本の住所に行きます。

我々の場合、その連絡を知らずにそのままにしておいたのですが、息子のソーシャル・セキュリティ番号が取れて手続きに行ったら、なんとそのアカウントがなくなっていたのです !!

背景として息子が18歳になる直前にグリーンカードが取れ、夏休みにソーシャルセキュリティの手続きをしました。

銀行に手続きに行ったのが18歳の誕生日から1ヶ月以上経ってたのですが、そうも1ヶ月以内に手続きしないと自動的にアカウントは閉じられてしまうようです(汗)!

中に入っていたお金は「行き先不明金」として扱われ、なんと政府が持っていってしまいました

幸いなことにクローズされたアカウント情報は残っており、結論として取り戻すことができました。が、1年近く待つことになりました。

返却の手続きは、以下の通りでした。
①    政府のホームページからクレームとして、銀行情報、住所およびソーシャル・セキュリティーなどの情報を送り、返却手続きをとる。
②    180日待つ
③    何の連絡もなければ、電話をする。

我が家の場合、9月に手続きをして、5月くらいにやっと確認の電話がありました。
電話で4週間から6週間後にチェックが届くとのことで、6月に無事に返却されました。

1年弱かかりましたが、めでたし、めでたしです。が、日本ではちょっと考えづらく、ビックリです。

次回からママのマンガは、貯金ごと口座がなくなってうろたえる可愛そうな子供の話です。

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