大人だってやらされないとできないこともある

先週私自身の『英語学習の奮闘記』で書いたのですが、長くなったので 割愛した部分です。

英語学習についても当てはまる側面があると思います。

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プロ野球の古田敦也が引退後に雑誌社か何かの企画でトライアスロンにチャレンジしたことがあります。この時、水泳練習について古田が「やらされないとできないことがある」と言っていましたが、まったくその通りだと思いました。

人によっては出来てしまう人も少なくはないのかも知れませんが、少なくとも私はダメでした(笑)。でも、プロ野球選手として大成しているあの古田が水泳に関して同じようなことを言っていることは注目する必要があるでしょう。
 「いい大人だから、水泳なんて自分で練習できるとか思うけど、やっぱりやらされないとできないんだよ。これまで200mしか泳いだことない人が自主的に 1000m泳げる訳ないでしょう?」。確かに、苦しくなったら床に足をつくだけで簡単にやめてしまえる。自主性に頼っていると、つい自分を甘やかしてしま うだろう。

(中略)

古田さんはこれまで、選手として指導される立場も、監督として指導する立場も両方経験してきた。「大人だって同じなんだよ。大人だから自主性にまかせる という考え方もあるけど、今日のオレみたいに大人だってやらされないとできないこともある。プロ野球選手もそうだよね」。戦いの現場に長年携わってきた古 田さんの発言はずっしりと重みがある。

古田敦也トライアスロンへの道」 - WEB GOETHE |ウェブ ゲー
例えば私も水泳練習をしますが、距離的には以前書いたように3000mから4000mを泳ぎこむこともありました。ただ、部活やイトマンのようにコーチにはついてはいなくて、自分だけでの練習なのでスピード練習ではどうしても甘えが出てしまいます。

すぐ「自分で自分を褒めたくなってしまう」私は自分で追い込んでも60~70%でしょう。わかってはいるのですが、15年近くやってタイムが上がらない理由です。

やっ ているつもりでも結局「自分のレベル」で抑えてしまって、それ以上で追い込むことが出来ないのです。スピードスケートの清水宏保は現役時代に週に1度で失神す るまで自分を追い込んでいたということですが、そんな練習が1回はもとより、何回もできる人間なんてほとんどいないでしょう。

人それぞれでしょうが、私は英検1級受験時の和文英訳や英文和訳、大意要約は独学だけでなく、通信添削を取りました。精一杯作った答案が、情け容赦なく、毎回真っ赤になって戻ってきました。

今度はそれを何も見ずにかけるくらいまで何度も書きました。

英語において、状況によっては自分の壁を破るにはどこかでこうした「強制力」は必要だということを実感しました。

余談ですが、私がさらに本気でもう一つ高みを目指すのであれば、発音トレーニングと通訳トレーニング、翻訳トレーニングを誰かについてやるべきなのだろうと考えています。時間的な制約やらいろいろなことがあって踏ん切りがついてはいないのですが。

割愛したのは次の記事からでした。
帰任・英検受験時代 (英語学習の奮闘記)



The important thing is to identify the "future that has already happened"
Peter Drucker






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コメント

  1. robin55
    2014/10/03 15:21
    「大人だって・・・」という言葉そのものに、私はビックリ。自分ができることなんて、21世紀のこの世の中、本当に少ししかない!ので。

    それで、発音やその他のトレーニングは、目的に合わせる必要があるのでは?と思います。目標があれば、それに沿って方法を選べばよいのではないかなと思いますが、いかがでしょう。


    ryumineko
    2014/10/03 17:10
    最近(というより5、6年前くらい)から、英語講座を企業が主体でやるところが少なくなったと聞きました。英語を身につけるのは個人の責任でやれということのようです。
    かの楽天も「英語社内公用語」宣言を出しましたが、社内で英語講座をやりませんでした。
    こうした用意された講座では受講者が身を入れてやらないので身につかず、効果がないことがわかってきたのだと思います。
    という自分も入社後はネイティブ講師から英語だけを3ヶ月間やらされました。その時に学校の延長のようで、自分も含め真剣にやった人は誰もいなかったです。
    「やらされないとできないことがある」--「やらされてもやらないこともある」のだ。。。やはり、通学するのがベストのようです。

    紹介された古田氏の記事、彼のファンでもありおもしろく読みました。

    Nikumushi
    2014/10/03 18:49
    むしろ仕事以外のことは、やらされないと出来ないかもしれません。英語もアルコムに書き込むことで、自分を追い込んでいます。水泳も周りに負けないように必死に練習していますが、自主的にやっているとは言えないです。


    Nolan
    2014/10/03 20:07
    robin55さん、こんばんは。

    > 目標があれば、それに沿って方法を選べばよいのではないかなと思いますが
    私も同感です。そしてその目標と照らし合わせて、やっていること、やって来たことことが成果が出ているかを見極め、必要に応じてやり方を変えて行くことも必要なのだろうと思います。robinさんの言葉を勘違いしていなければ、ですが。


    ryuさん、ありがとうございます。

    > 「やらされないとできないことがある」--「やらされてもやらないこともある」のだ。。。やはり、通学するのがベストのようです。
    英語の社内教育の話、そしてこの言葉はなるほどと思いました。やっぱりモチベーションが全てですよね。

    ふと思い出しましたが、入社してすぐ、人事から頼まれて高卒の社員の方に数学を教える機会がありました。社内の短大卒相当の資格が取れる学園の選考試験対応ですが、ほとんどの生徒は目の色が違って楽しかったです。

    いつかまた「教えること」をやってみたいですね。


    nikuさん、ありがとうございます。
    社内の英語公用語のお話、とても興味深く拝見しました。実は私も英検受験、TOEIC受験も情報処理受験もみんなモチベーション作りです。

    中学・高校時代は受験勉強も含めて必死になり切れず何となくでしたが、目標があるとやっぱり違いますね!

    返信削除
  2. anne-sun
    2014/10/03 20:12
    >英語において、状況によっては自分の壁を破るにはどこかでこうした「強制力」は必要だということを実感しました。<
    刺激をいただける言葉です、英語だけでなくすべての分野にも言えそうです!


    Nolan
    2014/10/03 21:42
    anne-sunさん、ありがとうございます!

    確かに英語だけでなく、いろいろなことで当てはまることが多いだろうと思います。
    私も刺激を受けました。

    返信削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. wat_t
    2014/10/04 06:47
    確かにそうだなぁと思いながら読みました。
    先輩の背中を見ながら仕事を覚えなさい!っていうのも、ある意味大人の自主性を求めた言葉ですが、できない人はできない。
    指導する、指導されるっていうことは、時には必要なことだなぁと思いました。
    私の英語学習は目標はあっても自分に優しい。自主的に追い込めないのであれば、追い込める手段をちゃんと考えないといけないですね。

    Nolan
    2014/10/04 10:10
    watさん、おはようございます。

    いただいたコメントを読みながら、若いころ読んだ、大江健三郎のエッセイ『生き方の定義』を思い出しました。

    その中で大江が子規が根っからの教育者だったのに対して、子規の言葉をいろいろな意味で受け止めることが出来ない従兄弟の古白は「教えられる側としての資質が欠ける」と書いていました。従兄弟どうしの関係だったので師弟ではありませんが、4歳年上の子規はいろいろアドバイスしたりしていたようです。

    当時、この古白はひょっとしていろいろな意味で自分のことかも知れないと長い間苦しみました。古白ほど残酷性を克服できていなかったわけではありませんが、学問に対する意志は弱かったと思います。

    結局自分ではどうしようもできず、あるがままの自分を受け入れるしかありませんでしたが。なんか脱線しちゃったかも知れませんね。懐かしい経験です。

    早稲田と文学(藤野古白) - 早稲田大学
    http://merlot.wul.waseda.ac.jp/sobun/h/hu015/hu015p01.htm

    返信削除

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