何が何でもアメリカで成功したい一心でした~

先日PCのデータを整理していたら、懐かしいものが出てきました。最後にpdfのリンクを貼りますね。

でも、この中の誰かは内緒です(笑)

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この頃は、「何が何でもアメリカでヒット商品を」と死に物狂いでした。医療機器の分野ではアメリカは世界の最高峰です。今でも変わりませんが、国内でトップをとってもやっぱりアメリカでという心境です。

プロジェクト・チームでは商品企画から開発、市場投入までのすべてを担当しました。インタビューに書かれているデザイン賞では、最終審査で審査員を前にプレゼンをすることになってしまいました。万が一私が失敗して受賞できていなかったらと考えると、ぞっとします。

「プレゼンの神様」の某師匠に弟子入りさせてもらい、ストーリー作り、スライド準備、そしてプレゼンと一から鍛えてもらいます。でも、大変なことになったと、内心は泣きたいくらいの毎日です(笑)。


プロジェクト全体では、国内外、ビックリするほどたくさんの人たちのお世話になりました。プロジェクトが軌道に乗ってうまくいき出すと、さらにあちこちから協力してくれる人が増えてきます。自ら仕掛けたものもありますが、それ以外にも裏で根回ししてもらっていることもたくさんあり、ありがたいことでした。後から分かったことも多いのですが、プロジェクトがうまく進むよう事前にお膳立てしてくれているのです。

さて、ひょっとして野球などのスポーツでも、あるいは映画製作でもそうかも知れません― MLBやハリウッドを始めとする欧米や世界を相手の勝負では、多くの場合、単純な力勝負では我々が勝てるチャンスは少ないでしょう。このプロジェクトでは商品企画と開発の段階でさんざんアイディアを出し合います。仲間内でのキーワードは「欧米にはない発想」そして「日本からのメッセージ」。コンセプトが膨らんでくるのと並行して、市場データと睨めっこ、ターゲット市場とその戦略を絞り込んでいきます。

以前大学時代の先輩がある記事を紹介してくれました ―  文筆家の仕事のエッセンスは「100あるものを1にする作業」である。

文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい

今考えると商品開発にも企画にも似たような側面はあり、サラリーマン社会でも知的作業は行われています。広義では「100を1に凝縮する」という言葉に含まれるかも知れませんが、凝縮する作業とともに「選択肢を"100捻り出して"その中の1を選び出す取捨選択」も厳密には合わせて行われていました。

往々にして「八方美人的」になりがちな商品コンセプトと仕様をどれだけ絞り込めるか、広く定義したいという欲にとらわれがちなターゲット市場をどこまで鮮明に絞り込めるかなどはその例でしょう。

でも、やはりコンセプトの段階では「凝縮し、さらに熟成させる」という過程がとても大切だったと思います。

あと、技術的な詳細は書けませんが(笑)、新しい試み、技術にチャレンジしていると、青くなってしまう場面にも少なからず遭遇します。このプロジェクトも例外ではありません。何とか切り抜けて来たというのが実感ですが、思い出したくない悪夢のような記憶も甦って来てしまいました(笑)。

https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxub2xhbnNob21lcGFnZXxneDo2YmQwMTBjMjIzZDFiYWNk


10年前のものなのでもうWebにはありませんが、一度はパブリックに公開されているのでIP(Intellectual Property)等の観点では問題はないですよね。

※ あと、磁場強度の単位の 表記が間違っています。私もライターさんの文章の校正をしたのですが、見落としてしまいました。さすがに口頭で間違えることはないのですが、ちょっと恥ずかしいです。

The important thing is to identify the "future that has already happened"
Peter Drucker






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