爆走、2日間で約2500km (3) 私が現在抱えている英語の発音・Speaking上の課題

自動車の安全運転に支障をきたすような恐れのある方、あるいはケースでは絶対に真似しないでください。ある程度、運転中の気晴らしもかねて程々にできる人、そしてそのような交通状況に限定しての内容です。


前回のエントリーでは私の車のお供、英語のシャドーイングを紹介しました♪


さて、今回は私が現在抱えている英語の発音・Speaking上の課題と自分なりにトレーニングしているポイントについて書きたいと思います。大きく次の5点になります。
1. 子音全般
2. 特に発音矯正中の子音が連続している場合
    [br]、[bl]、[cr]、[cl]、[fr]、[fl]、[gr]、[pr]、[pl]、[st]、[str]、[sl]、[sm]
3. Barb、northなど単語の中間に現れる[r]の音
  (work、earthではなく、比較的口を大きく開ける(長)母音の後)
4. Not necessarily、temporarilyの[li]の音
5. 上記3番と4番の合わせ技
     sharply、partly、Charlieなど




英語の発音に関してこの数年の私の課題は子音と母音をしっかり発音し分ける、あるいは子音の後に本来ない母音が入らない(日本語のカタカナ英語にならない)ことでしたが、これはだいぶ改善されました。

近年気がついたのですが、初心者のころに「日本語の音に比較的近い」こともあって簡単だと思っていたsun、some、pen、man、womanなどの発音をphonics的にきっちりやろうとすると今までにない難しさに直面します。例えば子音が続く[s]の音、特に[st]、[str]、[sl]、[sm]がしっかり出せないのには焦りました。気をつけないと[s]やそれに続く音が上滑りしてしまうのです。でも逆にそれを乗り越えて少しずつそれらしくなっていくことによって、さらに英語らしい発音になる他に、これまで苦手だった[r]や[l]などと組み合わせた音の流れに対する「対応力」がついてくるような気がしています。

といっても、日本人に共通した弱点である[l]や[r]の他にも、[m]、[n]、[s]、[f]、[v]、[th]など音の組み合わせによってはまだまだ音が流れてしまったり、舌をかみそうになったり・・・(笑)。苦手な音が連続しない限りには大丈夫なのですが。


もうひとつの課題が、Charlie(tʃɑ'ːrli)、Barb(Barbaraの愛称)や今回ヘイト・クライムなのではないかと言われている教会の襲撃事件の舞台となったCharleston、northなどに使われている[ɑ'ːr]や[ɔ́ːr]をいかにきれいに響かせることができるか。そしてさらにそれプラス、sharplyのように-lyがついた場合に、いかにこの[r]と[li]をきれいに響かせられるか。NPR系の交通状況でよく出てくることもあってtrailer、wheelerの[r]はだいぶそれらしくなってきたのですが。

推測ですが、日本人のほとんどは私も含めてこのように単語の中間で現れる[r]の音が弱いと考えています。特にほかに[l]など気をつけないといけない音と複合的に組み合わさった場合に。多くの場合それでも通じてしまうケースもありますが、この音が弱いと通じないケースが間違いなくあると感じています。私の場合に特にトラウマだったのが、Barbと言ったつもりがBobと取られた経験です。もう10年以上前のことですが。

ほかにもいくつも練習した音はありますが、それはまたの機会に。

今回述べた課題の音に対してはここにあげた単語の他に、partly cloudy、Charleston North Carolina(本当はSouth Carolinaですが、発音トレとしてあえてNorthにしています)、Harvey Toll-road、Not necessarily、temporarily、children、rural などなど。

ラジオのニュースや対話番組で出てくる単語のうち特に自分の苦手な音が連続しているものを繰り返しています。



そういえばアルコムでDurdenさんの日記とそのコメントに英語らしい発音のコツのヒントとして「あひる口」がありました。これは確かに当たっているかも知れないと思いました!こうした話はもっともっと聞きたいなと思います。

私の場合はまだまだ仮説なのでいつかもう少し「ウラ」をとった上で詳しく書こうと思っています。が、こうした口と唇、あるいは舌の動きは決定的に大切であることは言うまでもありませんが、同時にさらにお腹や横隔膜の動きと下あごと上あごそれぞれの動きが口、唇そして舌の動きとうまく同調することが大切なのではと最近考えています。

たとえば水泳のクロールや平泳ぎではありませんが、基本であるストリームライン(け伸び)、そして腕のstrokeや脚のkickなど各パーツの動きは正しくできるようになる必要はあります。でも、各パーツのタイミングが全体として合わないと一生懸命やっても全く進まないという現象に似ている気がします。

同時に[l]、[n]、[t]などをしっかり響かせようとすると、舌だけでなく、もっと体幹部分の下っ腹と下あごを使って「舌も一緒に」しっかり押し上げてあげる意識が大切なのかもしれません。Sportsの分野である時から体幹や体のコア部分の役割がより注目されるようになりましたが、ひょっとして英語の発音も似ているのではと感じています。

要は武道やsportsなどでいう「小手先」ならぬ「舌先」だけでなく、身体のコアな部分から動きが作られる(笑) ―「お腹や下あごといったコアな部分(sportsでいう体幹)の動きに口、唇や舌という抹消の部分(sportsでいう手や足先= よりテクニカルにディテールな音を作り出す)が同調し、連動する」*注)


以前も書きましたが、途中の休憩を入れて、初日は8時間半、2日目は12時間半運転しました。そのうち70%以上は何らかの形で口を動かしていたと思いますので、けっこうなトレーニングにはなっただろうと思います。

子音系のトレーニングはまだまだ必要ですが、一方でもう一度母音系も必要かなと考え始めるようになりました。また一つ、次のレベルに上がれそうになっているのかも知れません。

*)注
以前書いた中津燎子の 『なんで英語やるの』にあるスパルタ特訓を思い出しました。上述Durdenさんのエントリにおいてryuさんのコメントにも似たようなトレーニングがあり、ハッとしました。
入社して(英語学習の奮闘記) - カリフォルニアの陽射しの中で

http://alcom.alc.co.jp/users/240098/diary/show/371903



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