青春時代への回帰の予感 オフコースと私 (2) 『思いのままに』 そして『キリストはもう来ないだろう』 ~ 『でももう花はいらない』 (アルバム『秋ゆく街で』より)
#オフコース・オタク的な色彩が強くなって来たので、アルコムでの共有はここまでにしますね(笑)。気が向いたときにブログに追記します。
初めてオフコースを知ったのは高校1年の時、クラスメイトの紹介でした。まだ『さよなら』が大ヒットする前、そうそう、まずは『思いのままに』でした。この曲を聴くのは何十年ぶりでしょうか、今回数十年に一度の自分における再発見になりました。
次に『あなたのすべて』という曲だったと思います。
緑いろの季節を背中に
白い服に、ああつつまれて
あなたがいた
(C) オフコース あなたのすべて
正岡子規の理想としたという俳句ではありませんが、彼らの作品には詩心のない私にも「目の前に情景が浮かぶ」ことが多いのです。
同時代のチューリップも好きでしたが、彼らと比べて演奏も凝っているし、スキがない。そして小田和正の清涼感に富むボーカルと鈴木康博を始めとするコーラスが絶妙なハーモニーを奏でます。
さて、大ヒットした『さよなら』はもちろん好きでしたが、高校から大学へと学年を進めるにつれて、なぜかどんどん彼らの過去の作品に浸るようになりました。
今回は私がオフコースのアルバムの中で最も好きな『秋ゆく街で』、そして鈴木の作詞・作曲による当時の彼らの唯一といってよい代表曲である『でももう花はいらない』を中心に紹介します。まだ手持ちのオリジナル曲が少なかったせいもあると思いますが、国内外の曲のカバーを入れ、凝った趣向です。
彼らのエポックはいくつかありますが、一つは第3回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテストで赤い鳥に次いで第2位を獲得。鈴木は確か内定していた安川電機の就職を断ってプロ活動に入ります。その後、3~4年ほど提供された曲を歌っていましたが、杉田二郎を構えたオフィス時代の1973年にオリジナル作品の発表にこぎつけます。
でもWikiで見ると、1974年の札幌道新ホールでの来場者数は何と13人だったのですね!
今日紹介するライブ・アルバム「秋行く街で」は1974年10月の集録です。中野サンプラザという初めて大きな舞台で観客へ心温まる演奏をする二人ですが、『別れの情景(1)』、『キリストはもう来ないだろう』と続け(これらも名曲です)、さあ、いよいよラストである『でももう花はいらない』というところで、まずは最初のハプニングが起きます。
MCを務める小田和正が最後の最後に感極まって言葉に詰まって、声にならなくなってしまうのです。
「オフコース、万歳」という会場からのタイミングの良い合いの手、そして鈴木がMCの代役を務めてラストの曲へとつなぎます。小田に比べると男性的なイメージの強い鈴木が淡々と演奏し、歌い上げているとどうでしょう!今度はサビのところで小田の高音パートのコーラスが入らないのです。映像はありませんが、何が起こっているのか想像に難くありません。
今でいうと放送事故ならぬ、「コンサート事故」ですね(笑)。でもいかにも小田和正らしい、そして高校時代からずっとグループを組む鈴木康博らしいシーンです。まだ知名度の低い彼らを見守るファンとの光景に今でも心が温まります。
(すみません、DLなしに視聴可能な設定が現在できません。著作権対応で現在アクセス禁止にしています)
でももう花はいらない
視聴サイトのものです。
キリストはもう来ないだろう
http://recochoku.jp/song/S1000085544/
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追記
次の大きなエポックは、オリコン登場となった『眠れぬ夜』でしょうか。この曲は私も大好きなのですが、ピアノとストリングスを加えて当初のバラード調のものとはだいぶ違ったアレンジとなったと昔読んだ記憶があります1)。プロデューサーの意向なのでしょう。これをきっかけにオフコースは小田和正の詩・曲を中心にアップテンポの曲もおし出しながら、スターグループとして急成長していったように思います。
1) 一応現在でも似たような情報が入手できますね
小田和正「眠れぬ夜」新録音! | チーム八ちゃん
2) 『秋ゆく街で』の良さをよくまとめてくれています
http://sp.universal-music.co.jp/offcourse/disco/album/toct-95033/
The important thing is to identify the "future that has already happened"
Peter Drucker
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