【英米での報道】 理研の調査委員会の最終報告


STAP細胞のNature論文について理研の調査委員会の最終報告と幹部による記者会見がありましたね。こちらの夕食の時間だったこともあり、子どもたちへの教育も兼ねて、ニコ動で見ていました。


この件は、私自身も当初理研とマスコミによる大々的な発表に嬉々としてしまった反省もあって、逆に成り行きを見守っています。


分かりやすいこともあってコピペの部分だけが大きく取り上げられ過ぎてきたきらいもありますが(もちろんこれはこれで呆れてしまうのですが)、私にとってのポイントは、どちらかというと次の通りでした。

1. 画像の使い回しは意図的だったのか
2. 意図的な画像の加工はあったのか
3. 若山教授のリクエストとは違う系統のマウスの細胞を渡した点も意図的だったのかどうか
4. 上記の1~3は不注意だったのか、捏造に値するものだったのか
5. 捏造だった場合に小保方さんだけだったのか、共著者も関与していたのか
6. そもそもSTAP細胞は存在するのか。存在したのか。


若い小保方さんはもちろん、彼らも研究者としての将来とキャリアがあり、慎重な調査が必要でした。が、私が前回STAP細胞の件でまとめた時点(2014/2/22前後)では、既に多くの方が今回の報告レベルまでは予想できただろうと思います。


しかし、私にとって上記のポイント5についてはいま一つ、理研の最終報告は説得力に欠けるような気がします。


そして何よりも知りたいのが上記の6のSTAP細胞の存在そのものですが、これについては一向にメスが入っていません。今回は上記この6のほかに、3も調査項目に入ってはいないという点は了解していますが。


私は理研は、研究体制を含めた監督責任はあると思うのですが、基本的には研究者本人たちがきっちり真実を話すべきだろうと考えています。あまりに理研が統制するので、逆に私などは理研の"組織的な不正"、あるいは"理研幹部の不正をかばっている" のではないかと勘ぐってしまいたくなります。


さて、今日現在アメリカ、イギリス等のマスコミが取り上げている英文記事をざっと目を通しました。AP (Associated Press)の配信が元になっているものが多そうですが、英米でもそれなりの大きさで取り扱われています。全部のメディアではないかも知れませんが、主要なところはチェックしてみました。


いずれにしても注目度が高かった分、国際的にも大変なスキャンダルになってしまいましたね。とても痛ましいです。


Natureの調査が続いていたり、小保方さんも「不服申立て」するようですが、引き続き冷静に見守りたいと思います。ぜひ真実そして事実が明らかになることを期待したいと思います。
 


Los Angeles TImes
Scientist accused of manipulating data in STAP stem cell study

Guardian
Stap cells: research paper on stem cell breakthrough was partly falsified- Investigators at Japanese laboratory say lead author manipulated presentation of results to improve their appearance

Washington Post
Rising Japanese scientist faked heralded stem cell research, lab says


New York Times


CNN
Stem cell scientist guilty of falsifying data

 


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